百貨店販売員を辞める時の、上手な辞め方や、キャリアアップのための職場の探し方をお調べでしょうか。
出来ることなら「立つ鳥跡を濁さず」退職したいところですが、悩みは尽きません。
このページでは、以下について解決していきます。
円満退職をするためのスムーズな辞め方
転職や結婚・出産・配偶者の転勤など退職する方は多いと思います。どのような理由であれ、退職には入社以上にきめ細やかな準備が必要です。
百貨店販売員は、二足の草鞋を履いているようなもの。会社・百貨店共に報告が必要です。そして、販売員は常にシフト制で動いていますので、基本的には突然辞めるといことは避けなくてはなりません。また、お客様あっての販売員ですので、お客様にも失礼のないよう「明日辞めます」「来週辞めます」などは避けましょう。
それでは以下に、一般的でスムーズかつスマートな辞め方をまとめます。
1. 半年〜3ヶ月前には店長に退職の意志を伝える
一般的な会社の場合、3ヶ月〜1ヶ月前の報告で間に合うかと思いますが、百貨店販売員は早ければ早に越したことはありません。
その理由は…
①販売員補充の手配
②勤務体系がシフト制
③お客様の引き継ぎ
これらが大きく影響しています。
①は、他の店舗から新しくスタッフを異動してもらう必要があります。
特に百貨店では「1人スタッフが減る=1人分の売上が減る」という考えのところが多いので、「1人辞めたから補充しません」というのは通用しない場合が多いです。場合によっては新人販売員を投入する時もあります。新人販売員の場合は即戦力にならないので、少しでも育った状態で辞められることがベストですので、時間が必要です。
②は、翌月のシフトを作成する時点で、どのレベルの販売員が異動してくるのかによってシフト調整は大きく変わります。新人なのか、ベテランなのか、百貨店勤務経験はあるのか、などその「人となり」を事前に知っておく必要があります。また、百貨店勤務の場合、入店前に必ず各百貨店が実施している入店前研修を受け合格してなければなりません。滅多にありませんが、百貨店側がNGを出す場合もありますので、やはり早めの報告が必要です。
③は、顧客であればあるほど細かいところまで引き継ぎは必要となってきます。また、外商顧客の場合は、各外商担当にも個別に報告が必要です。信頼関係が深ければ深いほど、必ず辞める前に会いに来てくださいますし、その際は引き継ぎの販売員とお引き合わせする絶好のタイミングでもあります。
2. 百貨店側・同僚(店舗スタッフ)へ報告へ
店長に退職の意思を伝えると、店長から会社へその旨が伝わります。そこで、受理されたら百貨店側へ報告します。基本的に、1ヶ月〜1ヶ月半前に報告する場合が多いです。なぜなら、あまり早くお伝えしてしまうと、百貨店側からお客様へと伝わってしまう場合もあるからです。また、同僚に伝えるタイミングは各店舗によりマチマチ。百貨店に伝えるタイミングで発表する場合、退職が決まった段階で発表する場合など様々ですので、そこは各店長におお伺いを立てましょう。
3. 顧客の引き継ぎ・顧客へ報告
前述した通り、カスタマーファイルをもとにしっかりと引き継ぎしてください。
「どのお客様に、どの販売員を引き継ぐか」はかなり需要です。お客様と引き継ぎ販売員の相性が合わず、「退職と同時にお客様も去る」ということも少なくありませんので、お引き合わせの際は、お客様に不安やシコリを残さないようしっかりとケアを行いましょう。
キャリアアップのための職場の探し方
- 時間をかけてゆっくりと探す方
- 期間を決めて探す方
どちらの場合も、将来のヴィジョンが曖昧なまま何と無く動いてしまうと、キャリアアップに繋げることは難しいと考えます。
- 店長や副店長のような役職に就きたい
- 憧れのブランド・会社で働きたい
- 給料のベースをUPしたい
など、キャリアアップの内容は人それぞれ異なります。
- 自分にあった職場とはどのような場所か
- キャリアアップしてどのようになりたいのか
など、具体的なところまで落とし込み、なりたい自分を想像し、出来ることならなりきってみてください。きっと、なりたい自分・やりたいことの実現へ近づくことができるでしょう。
そんな時は妥協せず、今いる場所で自分の販売スキルに磨きをかけましょう!
よく、今の職場に不平不満があるから、キャリアアップ転職を口実に退職する方がいますが、これは絶対に成功しません。
まずは、今の職場でできる改善策を考えることが先決です。あなたに不平不満があるということは、あなた以外の誰かも同じように感じているはず。
- なぜ不平不満が出るのか
- その原因は何か
あなたが嫌だと思うことは、他の誰かがあなたに見せてくれているのです。
「あなたが持っている嫌な部分はコレだよ」と。
そのころ、自然とあなたがキャリアアップしたい職場が決まるでしょう。
ですので、今の職場が嫌という理由でキャリアアップのための職場探しは避けましょう!
ですが、その理由が
- 給料が安い
- 昇進できない
- 上司・同僚に不満がある
など、今の職場に対しネガティブな理由がある状態で職場を変えると、ほぼ成功しません。
同じ業種内の転職であれば、多かれ少なかれ同じような不平不満はどこへ行っても出てきます。その度に転職していたら、いずれ転職活動は立ち行かなくなるでしょう。
どの業種でもそうですが、必ず横の繋がりは存在します。良い噂と同時にネガティブな噂も広まるのが常。短いスパンで転職していくと、人事にその「人となり」が伝わり合格はほぼなくなります。
ですので、キャリアアップを目指している方は、不平不満は常に口にしないことをオススメいたします。
まずは今の自分としっかり向き合い、キャリアアップのタイミングはいつがベストなのかを見極めましょう!