長野県松本市の代表的な神社5社

長野県の中心に位置し、人口約24万人を抱える長野県松本市には約20社の神社が鎮座しています。

その中でも代表的な神社6社と、それぞれの神社のご由緒(歴史)、鎮座地、主な例祭日、御祭神と御神徳(ご利益)をこのページではど紹介しています。(掲載順は、郵便番号の若い順です)

長野県松本市の代表的な神社5社

長野縣護國神社(美須々6−1)

昭和13年に仮殿創建、昭和14年3月長野縣護国神社と改称されています。護国神社とは、国家のために戦争などで命を落とした英霊を祀る神社で、長野縣護國神社では長野県出身の明治戊辰の役以来大東亜戦争に殉ぜられた御霊神を奉斎しています。2017年の台風で一度倒壊しましたが、2019年春に高さ7メートルの台湾ひのきによる素敵な鳥居が再建されています。一万坪余りの境内敷地は「美須々(みすず)の森」とも呼び綺麗に整えられ、80メートルほどの参道を進むと荘厳な社殿があります。結婚式や七五三、泣き相撲(赤ちゃんの泣き声合戦)などのイベントなども行われています。

長野縣護國神社(ながのけんごこくじんじゃ)
住所:〒390-0801 松本市美須々6−1
アクセス:松本駅前バスターミナル1番乗り場 信大横田循環線 約13分 「追分」下車、徒歩1分
例祭:4月30日

【祭神】
長野県出身の明治戊辰の役以来大東亜戦争に殉ぜられた御神霊を奉齋

 

 

岡宮神社(旭1丁目4-8)

岡宮神社は諏訪大社の流れを汲む、県下でも有数な歴史を誇る神社です。創建年代は不詳ですが、現在の本殿は、松本城藩主水野忠職が1663年に改築寄進したもので、江戸初期の建築様式を伝えています。また、市の重要文化財に指定されています。御祭神は健御名方命、伊邪那美命、誉田別命の三柱です。
岡宮神社は、松本城の地鎮祭を行っている神社でもあります。新緑の中、荘厳な雰囲気をもつ岡宮神社は社域も広く景観がよくととのっています。

 岡宮神社(おかのみやじんじゃ)
住所:〒390-0802 長野県松本市旭1丁目4-8
アクセス:JR松本駅から車で約10分
例祭:5月4日・5日

 【祭神】
健御名方命(たてみなかたのみこと)
譽田別命(ほんだわけのみこと)
 伊邪那美命(いざなみのみこと)

 

 

深志神社(深志3丁目7-443)

深志神社は本格神殿の神社で、暦応2年に創建された古社です。社伝によると祀られたのは南北朝時代初めの1339年9月9日。その後、1504年に小笠原氏により、深志城(のちの松本城)を築いて移ることになり、産土神と崇敬し、社殿を西面に直し、城の巽(南西)の鎮護神としています。特に天満宮は学問の神として崇敬されており「深志(深き志し)の天神さま」と親しまれ、受験シーズンには多くの受験生が訪れます。朱色のカラーがシンボルの神社で、春には白梅と紅梅が綺麗に咲き花の時期に。また、映画「神様のカルテ」やドラマ「白線流し」など、多くの作品のロケ地にもなっています。

深志神社(ふかしじんじゃ)
住所:〒390-0815 長野県松本市深志3丁目7-443
アクセス:JR松本駅下車、徒歩約15分
例祭:7月24日・25日

【祭神】
建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)
菅原道真公(すがわらみちざね)

 

 

筑摩神社(筑摩2丁目6-1)

筑摩神社は794年に創建、筑摩八幡宮、または「国府八幡宮」の名で呼ばれています。現存する本殿は、永享11年(1439年)小笠原政康の再建で国の重要文化財、室町時代の建築様式を色濃く残す建物は、現存する松本最古の建築物です。拝殿も慶長15年(1610年)に松本藩主・石川光長によって造営されたもので長野県宝になっており松本城より古い建造物。銅鐘(松本市指定重要文化財)は筑摩神社別当寺の安養寺の梵鐘ですが、残念ながら安養寺は廃寺になっています。信濃国府の松本遷府以後は国府八幡宮とも称し安曇・筑摩両郡606ヶ所の神社の総社でもあり、足利時代からは信濃守護職である小笠原氏の祖神として崇敬されています。

筑摩神社(つかまじんじゃ)
住所:〒390-0821 長野県松本市筑摩2丁目6-1
アクセス:JR松本駅からバス約20分、筑摩下車、徒歩約1分
例祭:8月11日
【祭神】
息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)
誉田別命(ほむたわけのみこと)
宗像三女神(むなかたさんじょしん)

 

 

四柱神社(大手3丁目3-20)

明治7年(1874年)2月、筑摩県松本に設置された神道中教院で、四柱の神を祀ったことに始まります。明治12年(1879年)現在地に社殿を造営し、村社の四柱神社として現在の場所に鎮斎されました。しかし明治21年(1888年)1月4日の松本大火で社殿を焼失し、大正13年(1924年)に現在の社殿を再建しています。
四柱神社は、天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神を祭神とし、4柱の神を祀ることから四柱神社と言い、すべての願い事が叶う「願いごと結びの神」として全国的に知られています。

  • 天之御中主神:「神様」の神様
  • 高皇産霊神:「物事」を結ぶ神様
  • 神皇産霊神:「人」を結ぶ神様
  • 天照大神:「縁」を結ぶ神様
四柱神社(よはしらじんじゃ)
住所:〒390-0874 長野県松本市大手3丁目3-20
アクセス:JR松本駅下車、徒歩約10分
例祭:10月2日

【祭神】
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)
神皇産霊神(かみむすびのかみ)
天照大神(あまてらすおおみかみ)